日暮ひみこは島本コンツェルンの御曹司・俊也と婚約することになったが、彼の祖母でありコンツェルン会長のしず（おばあちゃま）がひみこの両親に会いたいと言うのでひみこは俊也と供に両親のいる北海道へ行くが結婚を大反対されてしまう。そこで二人は旅まわり一座をクビになり行くあてもない菊之助とあやめ夫婦と出会った。俊也のアイデアで臨時のひみこのニセモノの両親になってもらっておばあちゃまに会わせることにする。ニセモノ両親をおばあちゃまに会わせ、なんとか無事婚約が成立。俊也は社長になるための勉強のためヨーロッパへ一年間旅立つことになった。しかし予定外に俊也の見送りに現れたニセモノ両親が娘と一緒に暮らしたいと言ったためにおばあちゃまは一緒に暮らせる家をプレゼント！3人で住めと言うのだ。次々に騒動を起こすニセモノ両親をひみこが追い出そうとすればウソをばらすと脅されるてしまう・・。ひみこは秘密を守り通して幸せになれるのでしょうか？！

大映製作による岡崎友紀ライトコメディシリーズの第5弾にして最終作。ドタバタは卒業するつもりだったらしいと聞いているが前作「ラブラブライバル」終了後に続けて放送された。前作がシリーズでははじめて2クールで終わってしまったのは打ち切りだったかどうかさだかではないがその流れだったのかもしれません。本作も主人公の婚約者の研修旅行は「1年」となっていますのでもしかしたら当初は1年の放送を予定していたのかもしれませんね（勝手な想像ですが・・　詳しい人教えてください）

再放送が特に近年少なく、幻の迷作（？）と言われる本作。シリーズにかかせない冨士真奈美さんに加え、牧伸二さんという強力なキャラクターを加え、さらに藤村有弘さんの復活、ナレーションに坂本九さんの採用（これがかなりいい味を出していました！）、そして原点回帰というか、隣で見張る変なおばさんの登場、そして何より主人公が「おくさまは18歳」以来の「ドタバタ巻き込まれキャラ」ということで内容的には面白くなる要素はいっぱいあったし、実際には第一回はかなり面白かった。これからもっと面白くなりそうと期待できる内容だったし、続く前半はけっこう面白かったと思う。しかしシリーズ末期ということで特に後半は主人公を困らせる両親が揃わなかったり（冨士さんが結婚準備とドラマ内で説明があったり、どちらかが欠けていたりする）、中身の無いドタバタに終始といった感じで私としても残念な内容になってしまった。

放送前にこんなマイナスなことを書くのはいかがなものかとは思うが・・・(^^；　特に私が他のシリーズで再三指摘しています「常識の通じない身勝手キャラたちに主人公が振り回されることのストレス」が多いので見ていてツライことが多い(^^；　だってそのキャラってニセモノ両親だし(^^；　それがダメだって言うんならお終いなんですね、そういうお話なんだし(^^；　それが面白いときとそうでないときとが入り混じっているんですよ。気楽に見てみるとけっこうイケルんだろうけど。　もう少し対象年齢を上げてみてもよかったんじゃないかなぁと思う。設定と内容が合わないというか・・。8時代でいけるような、大人も気軽に見れるような、そんな感じで。子供向けだなんだし・・・みたいなところあったのかなぁ・・　小さいとき見た記憶では「会長のばあさんが恐そうでなんか嫌いだった」なんですけど(^^；　原泉さんて私にはこの作品のイメージしかなかった。　まあ、今となっては貴重な映像となるわけで、全友紀さんファンのみならずシリーズのファンの方にもとりあえず見ていただきたいです。

この作品を持ってドタバタ・コメディ・シリーズは終了。TBSは次回作を用意していたのですが、友紀さんの出演は実現せず、友紀さんはミュージカルをはじめ新たな挑戦をはじめることになったようです。