第22話「夢はパリへ！」

1974年8月27日

忙しい朝からニセ親の朝食の仕度など振り回されっぱなしのひみこ。遅刻ギリギリでお店に飛びこんだひみこは会長から呼び出しがあり会長の下へ向かう。

会長宅へ行ってみるとおばあちゃまが泣いていた。なんと、俊也がパリでもっと勉強したいから後5年間はパリに残ると言ってきたのだ。大ショックのひみこはが家に帰ってみるとニセ親二人はお祭り騒ぎ！勝手に俊也からのひみこへの手紙を読んで俊也の帰りが5年延びたと知って大喜びしていたのだ。自分もおばあちゃまも悲しい思いをしてるときになんて人達だと怒るひみこ・・・。

翌日、菊之助はおばあちゃまをなぐさめようと思うと言って花を持ってお店に現れた。しかし余計なことをして秘密がばれてしまったらと心配なひみこは大反対するが菊之助はきかない。そしてその菊之助に話があるといって三平がつきまとうとさらにそこへ本当の両親を知る一作が登場。秘密がばれそうになったひみこは仕方なく菊之助を行かせるのだが・・・。

菊之助はおばあちゃまをなぐさめようと家に行くと得意のヤスキ節でドジョウ救いを踊ってみせる。ひみこがおばあちゃまのところに駆けつけて見るとおばあちゃまは菊之助の芸で大笑い中。とても気に入った様子で「ずいぶん面白いお父様だこと、オホホ」とひみこは言われてしまった。一方、三平は一作と言いあってるうちに菊之助がパパなのか召使いなのかと論争になり二人でひみこのところへ真実を聞きにきてしまう。大ピンチのひみこは「愛してくれてるのなら今はそっとしておいてくれ」と言うしかなかった。

おばあちゃまが喜んでくれたと大喜びのニセ親だったが、おばあちゃまの一言が皮肉たっぷりに聞こえてしまった上、三平にも秘密がバレかかっていると頭を抱えるひみこは「もう何もかもお終いだ」と告げる。そこへなんとおばあちゃまが家をたずねて来てしまう。もう一度寂しさをまぎらせて欲しかったのだ。しかしこれ以上バカをやってバレては大変と菊之助たちが断るとおばあちゃまはガッカリとしてしまう。その様子を見ていたひみこはこれ以上おばあちゃまをだましてはいけないと思い「この二人はニセモノです。本当のパパとママは北海道にいます！」とついに告白してしまった！

しかし、今度の企みはもともと俊也の計画だったことを知り、ずっと嘘をつき続けるだけ俊也のことを好きなんだということ、もともとは自分が頑固すぎたこと、そして菊之助とあやめがひみこのために謝ってくれたことでおばあちゃまはひみこの嘘を許してくれた。家を出ていった二人を追いかけて謝るひみこ。すると三人のところへおばあちゃまが車で追いかけてきた。なんとひみこにパリへ行って俊也の面倒を見ろと言い、そして菊之助とあやめの二人には5年間あの家の管理人として住んでいいと言ってくれたのだ。

こうしてひみこは俊也の待つパリへと旅立って行った・・・！！（終）

俊也から5年間パリ留学を延長するときいて号泣するおばあちゃまと失言ばかりの大薮店長。

失意のおばあちゃまをなぐさめようと菊之助懇親の芸を披露する。
看護婦さんのすっとぼけキャラクターも合わさってるので倍楽しい。

ああ、感動の最終回はシリーズの最終回でもあります・・・・（涙）。　物語は急転直下、ピンチの連続、あれよあれよと事は進みあっという間に大団円。なんだか物足りないくらいだったが、でもこのテンポが逆に良かったように思う。最後のひみこを乗せた飛行機の飛ぶ空を見て「おくさま」最終回ラストシーンの青い空を思い出しました。終わって見ると、「迷作」となどと読んでいた自分がなんだったのだろうと思うくらい面白く見てた。中には「？」な回もありましたが(^^；　貴重なだけでなく十分楽しませてもらったドラマだった。それだけに「ああ、感動の」と定番のように冒頭につけたがこれはただの決まり文句ではなく最終回見終わった時の気持ちから書いているものです。(^^)　みさんはいかがだったでしょうか。

こうなるとあやめの登場が懐かしくもあり、なんだか菊之助のみのほうが「普通」とさえ感じていたことに気づく。そしてレギュラーで今回のキーマンでもある日高一作などは結局番組当初に数話出て以来の出演だったのが意外といえば意外。

2話前にはすぐにでも結婚するから式場も手配していたはずなのに・・・帰ってくるかと思いきや5年も帰らないとか急に言い出す俊也、おいおいどうなってるの？(^^；　手紙の内容がわからないがパリに来いとは言ってないからつまり待ってろということでしょ？　菊之助のいうとおり勝手すぎてちょっとヒドイんじゃない(^^；

巴は冒頭で勝手口から追い出されただけのシーンが最後の出演だった。淋しすぎるッ！

　・・・というわけで、これにてシリーズは終了、淋しい限りだが、TBS側はまだ次回作を検討していたのはトップページでご紹介したとおり。ただし友紀さん側は早くからドタバタシリーズは卒業を考えていたため実現しませんでした。友紀さんは夢見ていた次のステージへと進んで行ったわけで、それはとても素晴らしいことですが、私管理人個人としては、それらと平行して「ラブラブ」「ニセモノ」の雰囲気を持ちつつももう少し対象年齢層を上げたラブコメディを友紀さんにもっとたくさん演じて欲しかった。9時、もしくは10時からの1時間もので。そうなると雰囲気からすると80年代「トレンディードラマ」以降のそういう系列のドラマになるだろうが（当時は私も小さくそういったドラマがあったかどうかはよくは知らないが）今では普通となった20代の女性が活躍するそういったドラマにたくさん出演して欲しかったし、ホームドラマやNTV のグランド劇場などの名作などにもたくさん出演したところを見てみたかったな、と思う。しかしながらそうった部分が少ないためにファンとしては余計にこれらの大映シリーズやユニオンシリーズのドラマが貴重であり思い入れも深いのです。