1972年7月1日

和歌山城でハヤトと待ち合わせをしていたサヤカのところへサブが駆け込んできた。ウスラがダンプカーに轢かれてしまったのだ。慌てて病院へと駆けつけるサヤカと、ウスラは命の危険はないが怪我で入院が必要だった。一方待ち合わせの城に遅れて現れたハヤトを待っていたのはなんと二条恵美子だった。サヤカがどこかへ行ってしまったときいたハヤトは恵美子と市内をまわることにした。「サヤカには婚約者がいるから好きになっても無駄よ」と言う恵美子だが、必ずサヤカの行く先々にに現れる彼女を不振に思うハヤトに「あなたが居るからです・・！」と告げる。しかし彼女には秘密警察の仕事があった・・・・

ゴーモンからの命でウスラを事故にみせかけて入院させサヤカを病院に釘付けにしたのは恵美子だった。先の国王の友人であったグエン高野という人物が和歌山に住んでるので必ずハヤト王子が接触するだろうとゴーモンは読んでいたのだ。

そのグエン高野のところにハヤト王子らしき人物から「サヤカ王女が和歌山来ている」と電話が入る。その頃、サヤカの頼みでハヤトを探していてうっかり居眠りしていたサブに手紙が届けられた。なんとその内容はハヤト王子からのもので「雑賀崎荘でグエン高野という人が待っている」ということだった。

そして・・・グエン高野のところに現れたサヤカ王女はなんと恵美子が扮したニセモノだった！サヤカの顔を知らない高野はすっかり信じてしまい、美恵子が「ゴーモンがニセモノのサヤカ王女を送り込んでくるかもしれない」という言葉を信じてしまうのだった。そしてその後、手紙を受け取ったサヤカはサブとグエン高野に会いに現れるが、もうとっくにサヤカ王女は来たと告げられてしまう。そしてそこに現れたサヤカ王女の顔を見てビックリのサヤカ・・・！

捕まって縛られてしまったサヤカとウスラ。サヤカは自分を狙っているのとハヤト王子暗殺を狙ってるのはゴーモンで、そして恵美子も仲間だったのだと知る。

その頃、海岸で、恵美子が化けたニセサヤカ王女の前にハヤト王子として現れたのはやはりあの伊集院ハヤトだった！その姿に驚いた恵美子だったが、ハヤト自信もサヤカ王女がニセモノになっていたと驚く。恵美子に真相を問いただそうとするとそこにゴーモンが現れる。そう、ゴーモンはハヤト王子の父の敵だったのだ！　銃を持ったゴーモン一味の前でなすすべも無いハヤト・・・

サヤカはなんとかここを抜け出そうと、見張りの秘密警察008号をおだててみて、強さを試してみたいと言い出す。自分の強さに絶対の自信をもつ彼に縄をとかせ、椅子で殴ってみるがやはりまったく効かない。しかし、サヤカのくすぐり作戦で悶絶失神！　一方、祝杯をあげるゴーモンのところを抜け出した恵美子は、「あのとき言ったことだけは信じてほしいの」と言って、地下に縛られていたハヤトのロープを切ってハヤトとグエン高野を逃がすのだった。

008号を失神させたサヤカとサブは監禁されていた部屋の窓からロープを使って逃げようとするが、真下のゴーモンの部屋の窓の前を通過するときに見つかってしまう。逃がすまいとゴーモンもロープを掴んでしまったため3人は落ちてしまう・・・！　しかし間一髪、そこに現れたハヤトがサヤカをキャッチして抱きかかえると、サブも続いて落下、頭を打つが、なんとか無事、そしてゴーモンはその場で気絶してしまった・・・。

ハヤトに抱えられたサヤカは現れたグエン高野に「ハヤト王子はどこ？」と聞くと「あなた抱っこされてるよ」と言われ・・・ついにハヤト王子の正体を知ったサヤカ。そして自分たちをだました恵美子が、実はハヤトたちを最後は助けてくれたのだと聞いて恵美子の本当の気持ちを知った。

一難は去ったがこれからもゴーモンたちは追いかけてくるだろう。
「これからどうするの、わたしたち？」
「僕たちは今までどおりでいいんじゃないか？」とハヤトは言う。
「良かったァ。王子様の前ではもっとおしとやかにしなくちゃいけないのかと心配してたの」　
「いや、して欲しい・・・って言ってもダメだね！」
「まぁ！」
二人は幸せそうに浜辺をかけていった。

行く先々で現れる恵美子に疑惑を持つハヤトだったが恵美子の答えは・・・

伊集院隼人のことが好きなサヤカは、許婚であるハヤト王子と面会をためらう。

ゴーモンの罠にかかったサヤカとサブは監禁されてしまった。

現れた「ハヤト王子」は伊集院さんだった。恵美子はニセモノだとバレてしまうが、そこにゴーモンが現れる。

丘寵児さんがグエン高野役で出演。

いきなりのようにやってきた最終回になったのは打ち切りのため仕方が無い。もう少しハラハラしながら2週くらいで盛り上げて欲しかったが、無難にまとまっていたように思います。いかがでしょうか。

評価も視聴率も低かったらしいこのドラマだが、私の中ではかなり満足いく内容だった。しかも初めて見たときは「18歳シリーズ以外の歌う友紀ちゃん」というインパクトが強かったが、5年ぶりに見ると内容もじっくり味わえた。　蟻んこ学園編や、日輪高校編などは、もひとつインパクトにかけたが、南紀編は私は充分楽しめました。そして、時代を超えることで、当時の雰囲気みたいなものを今感じ取ることができるようで、私には貴重なドラマになったことは間違いないし、ここで友紀さんが演じた「サヤカ」は （ご本人が覚えてないだろうが） 18歳シリーズ後期のキャラクター（ツバサ〜）よりも魅力的で大好きだ。まどかは、いろんなことをぶち壊しながら前へ前へと進んでいったが、サヤカはまわりすべてを幸せにしてくれる女性だった。私のページを見ることでたくさんの人が「見たい！」と思ってくれると嬉しいなぁ。「ちい恋」のように、もう一度再評価して欲しいドラマだが、ＤＶＤ発売も中止、再放送も未定とあっては今のところどうしようもないが・・・　（と書いていたが、2005年秋、チャンネルNECOにて[祝]再放送決定！）

どうしてもゴーモン一味が出てくると話がマンガっぽくなってしまうのだが、最初のうちのゴーモンの作戦は見事で見ているコチラもハラハラさせてくれるものだった。しかし最後の詰めはやっぱりドタバタでしたね。しかしそこまで重くしなくていいだろう、と思うのでコチラが正解なのでしょう。

ハヤト王子に会うのがちょっと怖いサヤカの頭の中は伊集院ハヤトのことでいっぱい。サブが「あの人はダメ、彼はただの風来坊」と説得するが、見ているほうは当然正体を知っているわけで(^^；

結局、ハヤト王子であるという証拠のホクロは謎のまま終わった・・・・。恵美子が確認したときは伊集院ハヤトの胸にはホクロが無かったから。特殊メイク等で隠していたならその説明が最後にあってもおかしくはなかっただろうが、打ち切りでストーリーを急いだためやむを得ずといったところだろう。南紀編が良かっただけに、あと1クール見たかった！

寝ている間に足を縛られたサブはたぶんそこで手紙を読んで慌ててコケル・・と思ったのにそんなシーンはなかった。時間の都合でカットか？

ニセモノのサブはなんとキレンジャーの人で第4話では警察官だった人だ。といっても深読みする必要も無いだろうが(^^；

グエン高野のいう本物のサヤカとサブは「変な男と変な女」。最後まで・・・(^^；

ウスラがぜんぜん活躍せず！その点でも寂しい最終回だった。

サヤカのカツラはすでに長くなった髪を収納しきれないのか、やたら後頭部がでかくなってる。限界だろう(^^；

＜ロケ地情報＞

協力：和歌山市観光協会とクレジットされてます。　
http://www2.odn.ne.jp/~chx69820/

和歌山城、紀伊山護国院、

☆挿入歌「ファースト・ラブ」
感動のラストシーン！
　　

イントロ部
灯台の上にて
「これからどうするのあたしたち？」