1972年6月17日

勝浦を出てサヤカたちは白浜で働いていた。観光地の施設ハマブランカでサヤカは踊り子として、サブとウスラは照明係をしていた。サヤカの出番となり、みんなで楽しくステージで踊ることになるが、ステージに上がった一人の観光客のおばさんがころんで倒れてしまった（自ら持っていたバナナの皮でわざと）。事態を重く見た支配人は見舞金渡し、サヤカにホテルまで送らせる。するとハヤトがタクシーの運転手のアルバイトをしていたので乗せてもらった。

ホテルにつくと滝田健一という息子が出迎えるが、ちょっと素敵な男性でサヤカもポーッとしてしまいハヤトも面白くない。サヤカはハヤトに「あなたはアチコチ流れ歩いているのは私の後を・・・」と問いただそうとするとハヤトは「子供の頃別れ別れになった婚約者を探している」と話す。二人はお互いを想っているのにになかなか素直に話せず・・・

実は滝田といっていた親子は詐欺師だった。滝田健一は世界的に有名な観光会社「インターナショナル観光」の総支配人をしていると名乗り、ハマブランカの支配人と接触を始めた。滝田は日本進出第一弾の下見だという。援助がもらえるのでは、と舞い上がってしまった支配人はさっそく彼をVIP待遇で接待することにする。そこにウスラたちが「プリマドンナの星アケミ」が倒れてショーができない！」と飛んできた。困る支配人に滝田が「本場ブロードウェーを研究した私のオススメ」といってサヤカを代役に抜擢。無事サヤカが代役を務めるとキザっぽく花を渡し彼女の手の甲にキスをする滝田。それを見つめるハヤトは・・・

支配人は滝田を接待するためサヤカをつけて観光をさせるが、タクシーの運転手はまたしてもハヤト。滝田の子供に対する態度で彼を「健一さんはいい人ね」と言うサヤカだが滝田はそれをきいて複雑な表情を浮かべる。一方、二人の仲のよさにハヤトもヤキモキして荒い運転をしたりしてサヤカにあたってしまう。滝田があやしいと思い始めていたハヤトだったがサヤカとはケンカ腰になってしまってうまく話せない。

滝田親子のねらいは、町の有力者たちからお金を巻き上げて逃げるつもりだった。しかしノリノリの母親にくらべ表情の硬いケンイチ・・・。ハヤトは滝田のことを調べるためウスラとサブを使っ滝田からウソを引き出そうとする。ウスラたちは雇ってくれと滝田に話をもちかけると話題を観光地としてのパール王国へと刷り返る。そこで滝田は「王国へ行ってサヤカ王女と乗馬やテニスを楽しんだ」と話してしまう。その会話を録音したテープを聞かされたサヤカは警察には届けず、何か考えがあるという。

翌日、「滝田健一氏を囲む会」に現れた滝田を強引に海岸に連れ出したサヤカは、昨日のテープを滝田に聞かせ「アナタのウソ、悲しかった」と放す。「家出して日本にいるという噂の王女の名前は・・・？」と問いかけ、暗に自分が王女であるということを知らせ「その王女様を悲しませないで」と説得する。サヤカの気持ちを知った滝田は「ありがとう、君のこと本当に好きだった」と告げると滝田は会場へと戻る。

滝田は会場に集まった有力者たちに「インターナショナル観光は日本進出を中止することになった。申し訳ない」と誤り、白浜を出て行った・・・・。

サヤカのショーの出番のとき、ステージに上がった観光客のおばさんが倒れてしまって物語が始まる！

「勝手にしろ！」
「勝手にするワ！」
お互いに想ってるのに素直になれず、なかなか言い出せない二人。サヤカも恋人ほしいのにまわりでウロウロされると困っちゃうとつい言ってしまう。

ハヤトのたのみで滝田健一を探ろうとウスラとサブが滝田に近づく。

「私は誰でもいいけど、本当にその王女様があなたの友達なら、その王女様を悲しませないで！」
滝田の正体を知ってしまったサヤカは瀧田を連れ出し詐欺をやめさえようとする。

画像だけだと2時間ドラマのクライマックスのようだ(^^；

舞台は同じく南紀の白浜へ移る。物語中には出てこなかったが、おそらく勝浦では「サヤカ王女」が騒ぎになりそうで、そこでずっと働くわけにはいかなかったのだろうと思われる。

挿入歌が2曲もあり、サヤカ王女用（だと思う）のロングのカツラをつけた友紀ちゃんのステージが楽しめる内容！　歌ってる映像が残っていたとしても、放送される可能性が低い今となっては大変貴重なものだ。また、ストーリーも2枚目詐欺師の登場に、ハヤトとサヤカの関係も・・・といった感じでとても楽しめる一本！10話とならんでお気に入り度は100点です。　また、ここでもサヤカが王女であるということを物語のキーに使うことで、これがとてもいい効果を生んでいると思う。2話、10話、11話と「王女」という設定を使うと面白くなってくる。もっと最初からこのことを打ち出していれば・・・と思うと残念だ。

ここまで謎のヒーローっぽく突然いいところで現れたハヤト王子だが、地味にタクシーの運転手のアルバイトをしている設定には笑ってしまった。そうか、やっぱり生活するにはお金も必要だよね(^^；　でもその設定にしないと詐欺師とサヤカのあいだにイロイロと入っていけないから仕方が無い。「なぜいつもサヤカの行く先々に現れるのか？」というサヤカの疑問も確かにそうだ。　期待させちゃうよね、やっぱり。

ゲスト出演者に酒井修さん（滝田ケンイチ）　関敬六さん（ハマブランカ支配人）　野村昭子さん（滝田健一の母）でした。野村さんのハマステップが見もの(^^；

あの「キザ野郎」というハヤトの発言だが、オマエのほうがよほどキザだ、とつっこんでおきました。(^^；　特にノアの箱舟を歌うサヤカを見つめる目がなんかいやらしくみえてしまう(^^；

「OSK日本歌劇団ミュージカルショー・・・公演」と看板が出ていたのでプリマドンナの星アケミさんという方はきっとここの人なんだろうな。

とにかく、ハマブランカ名物「ハマステップ」を踊るどのアルバイトよりもサヤカの踊りが断然上手い！

なお、サブタイトルは「マル秘」としたが、これは変換できないため仕方が無く。実際には「○」の中に「秘」が入った記号です。

＜ロケ地情報＞

協力：南紀白浜観光協会とクレジットされてます。　
http://www.nanki-shirahama.com/

ハマブランカ（風光明媚な地にある南国ムードあふれる植物園）
http://www6.ocn.ne.jp/~hab2952/

☆挿入歌「渚のうわさ」
ステージでマイクを持って歌う貴重なシーン満載！　でも実は歌い終わった後のちょっと恥ずかしそうにおどける表情が友紀ちゃんらしくていいんですけどね！(^o^)/　　ちなみに照明はウスラとサブ。「上手いねぇ」を「じょうずいねぇ」と読むのが当時のギャグだったのかもしれない。
　　

「あなたが私に〜教えてくれたわ〜♪」

ハヤトの投げキッスにハニカミながらもキュートなウィンクで返す！

☆次回予告
白浜に住みついたサヤカ王女。ひょんなことから、自殺寸前の女性を助けたのはいいが、これがまた、とんでもないチャッカリ芸者。挙句の果てにサヤカ王女まで芸者にされてウスラとサブはもうカンカン！　ところが、周囲の忠告をよそにまんざらでもないサヤカ芸者。さあ、さあ、さあ、何が起きますことやら？
次回、サヤカ芸者の夢が爆発する「だから大好き！」を、見・て・ね。