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第5話「ズッコケ名コーチ?!」
田波靖男
江崎実生 1972年4月29日
作品について | 登場人物 | サブタイトル

蟻んこ学園を出て放浪するサヤカはいくあてもなくお金も無くお腹をすかしていた。ウスラとサブもお腹をすかしてサヤカを追っていた。困ってしまった3人のところへハヤトが通りかかる。ハヤトは落ち着き先がなくて困っている三人に、日輪高校の専属で運動部の合宿などに使われる「あすなろ寮」が管理人を探しているという情報を教えてくれた。ウスラとサブが兄弟でサヤカがお手伝いということで寮で働くことにする三人。サヤカを一時見失った二条だが、サヤカが日輪高校の寮で働いていると知ると学校の医務室に保健衛生職員として入り込む・・・。

寮には日輪高校の野球部が合宿にきていた。かわいいサヤカはさっそく野球部のエース木原やセンターの尾崎ら3人に目をつけられ、夜にボーリングに行かないかと誘われる。まだ仕事中だったサヤカは「夜間は外出禁止でしょ?」というが3人は無理矢理連れて行こうとする。そこへ「よせ!」ととめに入ってくれたのは片山という補欠の野球部員だった。補欠を見下していた木原は、黙っててくれたら明日の練習で打たせてあげるというが、そんな誘いにも乗らない片山だったので3人は捨て台詞を残して去っていった。スポーツマンとしてき然とした態度の片山を気に入ったサヤカは県大会への出場メンバー入りが危ないと暗い表情の片山を歌で励ましてあげる!

翌日の練習では片山を応援するサヤカだったが、サヤカが見ている前で恥をかかせようとする木原たちの前であえなく三振。いいところをアピールできなかった。片山がレギュラーになれるよう考えたサヤカは、なんと明日のお弁当のテンプラをひまし油で作り、片山だけ普通の油で作って、片山以外の部員全員を下痢にしてしまおうと恐ろしいアイデアを思いつき即実行するが・・・!

翌日の昼食時、お弁当の配給の仕方に疑問をもった木原は片山の弁当と自分のと取り返させる。作戦があぶないと知ったサブは片山のテンプラを勝手に食ってしまい、さらにそのテンプラを木原にも食べさせる! するとみんなは下痢でダウンするなか、元気な片山は見事ランニングホームランを打つ!

結果を聞いて喜ぶサヤカだったがそこへ保険衛生部の二条恵美子が現れた。野球部が集団中毒の疑いがあるので調べるといって現れた。まずいことになったと思ってるところへ野球部が帰ってくる。心配になったサヤカが野球部の様子を見に行くとそこへハヤトがサヤカを訪ねてきた。野球部では一人無事で結果を残した片山が弁当に毒を盛ったと疑われてしまう! それを聞いていたサヤカは「片山さんが悪いんじゃない。実は・・・」と名乗り出ようとすると、そこへ「待った!」とハヤトが現れる!ハヤトは自分はスーパーマーケットの人間だが、てんぷら油と間違ってひまし油を売ってしまったと野球部に誤ってくれた。またしてもハヤトに助けられたサヤカだったが、現れたハヤトを見た二条はハヤトに疑いを持つ・・・。

翌日の月ヶ岡高校との練習試合、サヤカたちが応援する中、九回裏に代打で出た片山は見事に逆転満塁ホームランを打ち、木原たちとも仲直りするのだった。

 

寮の管理人に就職した3人。サヤカは合宿中の野球部で仲良くなった片山を応援する。

片山をなんとかレギュラーにしてあげたいと考えたサヤカはなんと野球部の弁当に毒を・・・?弁当を疑った木原に無理やり食べさせるウスラ、なんだか楽しそう!

お料理するサヤカ(^^) 片山の結果を聞いて喜ぶが、後ろから食中毒の調査で二条恵美子がやってくる・・・ サヤカは本当のことを言って野球部にあやまろうとしたが、ハヤトの機転でなんとか助かった。

ゲストに髪の長い赤塚真人さんが登場!ピッチャーで四番の木原役。意外すぎ! コーチ役の人は「ちい恋」の岸本さん(里見潤さん)だと思う。最初はキャプテン井沢かと思ったが野球しないし「年寄り」とか言われてたのでたぶんコーチだろう。みんな昔の高校球児にしては髪が長い。でもやっぱり「ちい恋」のメンバーが出るとなんとなくそっちに目がいっちゃうのだ。

すでにダイヤ王国の目当てはサヤカではなく、ハヤト抹殺であり、サヤカは囮という事になっている。見失ったサヤカをあっさり見つける二条さんもさすがだ。「偶然ねぇ」で済ませるサヤカもおおらか。世間は広いようで狭い。学園を出てどこへいくのだろう?と思ったサヤカは当然お金がないから遠くへはいけず世田谷あたりをうろうろしてるだけだった(^^; 

野球部全員を下痢(サブ曰く、「ビビデバビデブー」)にしようと考えるなどちょっとやりすぎ。まどかでもそこまでしないよーと比較してしまったがそれには意味がないことだった。結局サヤカはあやまらなかったわけで、子供向けドラマとしてはどうだろうという疑問は残る。

ホームランボールが医務室に飛び込み、悲鳴とともにぶっ倒れる二条さん。ここまでクールだったのに・・(^^; 電話中だったゴーモン長官も狙撃にあったと勘違い!

ラストシーンのサヤカとハヤトを見てちょっといい感じになったのかな?と思う。

 


「どう、ちょっと可愛い女の子でしょ?」という中村さんのナレーションのオープニング映像が変わった! 今まで放送されてない映像(第7話くらいまで)がいくつも入っているのですでにこの時点で収録済みということか。第1〜2回では息が白いシーンも目立ったので早くから(2月?)から収録してるのだろうとは思ったが。

パール王国国歌の出だしは「パパイヤ茂るバナナの国へ〜」だ。

寮ではたらくことにした3人の後ろに映ってるのは「SEIJO GOLF CLUB」。成城なんですね。寮の前の花壇に水をやるサヤカの後ろには総合運動場らしきたてものが見える。

なんと、(というか考えてみればあたりまえだが) 日本には「ダイヤ王国」の大使館があった! 長官(ゴーモンという名前だった!)はここにいるようだ。ということは日本と親密らしい?「パール王国」の大使館があってもいいのでは?ウスラたちはそこから王女探索の経費がもらえないのだろうか?と考えてみる。

 


☆挿入歌「青春の日に」
主題歌「ファーストラブ」B面収録曲。全体にカメラが遠く残念。
無邪気そうな笑顔で片山を「コッチコッチ」と誘う。 「その胸に飛び込むのよ〜♪」
野球で自信を失いかけてた片山を歌で励ますサヤカ。
「目を閉じてあなたのことを〜♪」
二人でプールを片付けながら歌う。

☆次回予告
「サヤカ王女の勤める学生寮にテニスクラブを迎えることになりました。ところが、全国大会で知り合った九州のジロウくんと北海道のミカさんの相思相愛の仲をなんとかテニスクラブでとりもとうと、そりゃもう大変なことになりました。さあさあ、うまく駆け落ちができますかなぁ?
え、次回「だから大好き!」を、どうぞおたのしみに・・・」