高校生のチエコ（通称チーコ）は恋を夢みる平凡な女の子。飛びぬけてカワイイわけでもなくオクテのチエコには恋人なんているわけもありません。学校で大学部のバスケット部のかっこいい人を見つけて心ときめかすくらいしかできません。

ある日突然の雨で家の近所の大きな木の下で雨宿りをしていると大きな傘を差し出してくれた人がいました。そう、あのバスケット部の村上さんだったのです！　その日からもう夢中になったチエコはどこまでも村上さんを追いかけていくことに。しかし彼は背が高くてハンサムで学校一モテモテの男の子です。さあ、チエコの恋は実るのでしょうか！？

ＴＢＳの大ヒット中だったドラマ「なんたって18歳」など「18歳シリーズ」に目をつけて「二匹目のドジョウ」（友紀さん談）を狙って日本テレビで製作された前作「だから大好き」が「おもしろくもなんともなくてこけるだけこけたの」（友紀さん談）ということで急遽差し替えられたドラマ。「何か他の番組にきりかえようかというときに当時自分も読んでて女の子のあいだで人気だったマンガ「ちいさな恋のものがたり」の主人公がノッポの男の子と小さい女の子だったことが前作の相手役沖雅也さんと自分と同じだったことから「やりませんか？」と言ったらのってくださって」（友紀さん談）採用された。

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当時の雑誌から推測すると撮影が開始したのは6月初旬と思われ、その頃はまだ「だから大好き！」は10話を放送したところだろう。個人的には「ここから面白い」と思うところだが(^^；　さすがに同じヘアスタイルではなく（「おくさま」以降初めて）ウイッグではなく自分の髪でドラマに出演している。前作との違いをハッキリする点もあっただろうが、原作に近づけるためだろうか？　しかしこれが良い方に出ていると私は思います。ショートのイメージが強い友紀さんのイメージをがらりと変えてくれましたし、「普通の女子高生」という設定にはぴったり。しかもかなり似合ってる！(^^)　当時19歳になったばかりの友紀さん、画面の中では、幼い面と大人っぽい面の両方が混在していて、絵によって変わる微妙なお年頃。それもまたファンとしては嬉しい。（2005年秋追記）
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放送当時、原作のファンの方から「なんじゃぁこりゃあ！」とかなりの不評だったらしく「チッチのイメージが壊れる」等の抗議もかなりあったそうで、原作者のほうへも「なぜドラマ化をＯＫしたのか」との問い合わせも多かったようです。「渋々仕方なく・・・」というのが原作のファンのあいだでは定説のようですが本当のところはわかりません。

管理人としては原作を一切読んでいません（ネットでマンガの表紙を見たくらい）ので純粋に物語を見ることができたのですが、メインの作家に当時バリバリに活躍中の市川森一氏を向かえていて、また音楽も哀愁漂う（？）ＢＧＭが取り入れられていてとても素晴らしい作品になっていました。夢ばかり見ている少女の現実におこった初恋と悲しい別れまでが実に丁寧に描かれていて、またさらに友紀さんも18歳シリーズではみせなかった愛らしい演技を見せてくれています。特に最終回の美しさは脳裏からはなれません。小川チエコという女性が、17歳、高3の夏という時に一生懸命恋する姿が鮮烈で、見るものを惹きつけて離しません。ストーリーや各キャラクターの描写など、とても「急遽差し替えた」とは思えないほどのドラマで、「アイドル・ドラマ」とはいえ歴史に残る名作と私は言ってあげたい。

視聴率については情報がありませんがそれほど成功はしてなかったのでしょう。今まで再放送などあまり無かったようですが近年の名古屋地区での放送やファミリー劇場での放送で再評価が高まってるドラマのひとつではないでしょうか。特に友紀さんファンなら必ず見ておいてほしいドラマです。ファンなら毎回悶絶ものです。(^^；

急遽差し替えられたということは主題歌でよくわかります。すでに熱心なファンには有名なお話ですが、前作「だから大好き」と同じ主題歌を使用しています。「好きな曲だから良かったけど」（友紀さん談）

「このチッチとサリーのお話はあんまりズッコケじゃなく、最後はホロッとするような感じだった気がする。泣けちゃったって感じで。マンガ自体がそういう感じでしょ。でもほとんど覚えてないけど。う〜ん。」 （友紀さん談）

やはり大まかなことは覚えていても細かいことやストーリーについても覚えていらっしゃらないのですねぇ。何しろ「だから大好き」のＶＴＲを見て「あ、小松さん！？」って言ってるくらいですから・・・　沖さんともセリフ以外の会話は覚えておられないようです。

※参考資料：ＴＢＳ「テレビ探偵団」1988　より（特に赤字の部分は番組から引用）

■原作との違い
先に述べたとおり管理人は原作を読んでいません。機会があったら読んでみたいとは思いますがススンで読んでみたいとは思いません。（えっ！？）　すでに読んでる方には必要ないかもしれませんが私がネットで検索したところでは・・・

• まず原作は未だに終わってないようです！すごい！　何十年もチーコは高校生のままだそうです。ということはあの悲しい結末にはなってないということですね。今でもサリーのことでヤキモチやいてるのかなぁ。
• チッチは身長139センチ。バストは65のA。これでも連載当初より7センチ伸びたそうです。小学生なみです。ケン坊になめられても無理はありません（？）。ちなみに当時の友紀さんは157ｃｍでナイスバディ！マンガでの住所は東京都中野区星の町２の６となってるが、ドラマは成城が舞台です。（実際にね。）
• サリーは高校生で野球部のキャプテン！　しかも名前はツトムではなく「聡（サトシ）」ということで、男なのにサリーというあだ名が付いた由来は「のっぽのサリー」という ビートルズの歌の題名とサトシとかけたようです。かなりドラマと違うみたいですね。あのチッチとサリーの童話はドラマ用（最終回への布石）でしょう。
• 太ってることを気にしてるチーコの親友大川友子（トンコ）と、鈍感だけどピュアの青年の山下というトンコのボーイフレンドもいる。また、チッチにアタックするテニス部キャプテンの岸本さんというキャラもいるようだ。
• ルミはなんとバレー部員ということで従妹でありません。従妹には別にアケミという子がいるようです。
• 眼鏡にポニーテールの文学少女の中原さんという子がいるようです。彼女が夏目さんの原型でしょうか。
• 学校の美人投票で1位になり、「ロミオとジュリエット」でサリーの相手役ジュリエットを演じたのは松坂サユリという人。ミドリっていう悪役（？）は登場しないのかな？
• また、アニメ版も存在するらしい。

なお、ドラマ中に効果的に使用されていたエンディングの詩は原作にあったものを使用しているそうです。（特に前半、すべてが原作どおりかどうかは不明）　なるべく原作のイメージを守ろうとしていたのがわかりました。（情報提供；tamaさん　2002/7/9追記）

※違ってたら誰かツッコんでください。(^^；　引用させていただいたホームページはコチラ→。