第10話「すれちがった心」

昼食の時間、クラスの話題はやっぱり「かっこいい男性」だった。テニス部の岸本さんとか話題が出るがやはりナンバー1はバスケット部の村上だ。今度神戸で強豪と試合があるという情報を聞きつけてきた演劇部の連中だが、まったくチーコは聞く耳もたない。それもそのはず、トンコとチーコは山下や村上からとっくに聞いているからだ。「そんな話題古い古い！とっくに知ってたモンね〜！」「今日も練習終わってからデートなんだモンねー！」と得意げに話してみどりたちみんなをだまらせる。

せっかく神戸への遠征を決めた山下だったが、なんと全員から集めた遠征費用を無くしてしまう。それを知ってなんとか内々に処理しようと思った村上は、約束していたチーコたちとのデートを断って二人で帰ってしまう。その態度に怒るチーコとトンコ！

遠征まで期間が一週間しかなく、仕方なく小遣いやら下宿代やらかき集めても半分にもならず、大事な父親の百科事典までも処分するがまったく足りない村上たちは、さらにアルバイトを捜すがなかなかうまくいかない。そこで思い切って下宿のおばさんの趣味を頼りに競馬で一儲けしようと企む。心配で下宿まで出かけたチーコだが、テレビを見て大騒ぎしていた二人を遊んでるようにしか見えなかったため怒って街をあてもなくさまよい歩く。

村上たちの競馬挑戦は見事ハズレ！そしてその頃チーコは、フラフラと歩いているところを、なんとテニス部のキャプテン岸本の自転車に轢かれてケガをしてしまう。すぐに手当てをしてくれたカッコよくてやさしい岸本にちょっと心動かされてしまうチーコだが・・・。

結局村上たちは、村上の妹が母から預かったお金を借りることでその場をしのぐことができた。翌日、昨日岸本と喫茶店にいたことがみどりたちに見られてしまったらしく、からかわれてしまいつらい気持ちのチーコ。そこへデートの約束を破ってしまったことを謝りにきた村上に、素直になれないチーコは「山下さんのほうが私より大切なのね！」「無理して付き合ってくれなくてもイイ！」と言ってしまい、逆に村上を怒らせてしまう・・・・

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ほんの少しの思い違いから
ふたりの心をすれ違わせて
たちまち　たちまち
風にさらわれる木の葉のように
ゆくえも知れず
離れてしまうとすれば
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チーコはサリーとの喧嘩の途中、ふとしたことからテニス部の岸本さんと知り合う。怪我の手当てをしてもらうが、そんなときだから余計に彼を優しい人だと思う。

番組冒頭ですっかり彼女気取りのチーコがみどりたちを黙らせるシーンが痛快！　ざまあみろっといった感じ。すっかりチーコは村上の彼女として学園内に浸透してきてるようで、テニス部のキャプテンでさえその存在を知っていた。（その冒頭で、テニス部キャプテンがかなりイケてるという情報を入れてるのはさすが）　しかしそれが裏目か、その後みどりたちからひどい目にあうわけだが・・・。

義兄からきいた「好きな人だから言わないということもある。がんじがらめになりたくない。自由でいたい」という言葉が今回のテーマになっているようで、男の意地から話さない村上とそれを理解できないチーコとのあいだのすれ違いからおかしくなっていく。「大人っぽくなった」と義兄さんに言われたチーコだったが、まだまだ子供だとも思えるところも。よくありそうな喧嘩ともいえるので、まあ、なにかのきっかけですぐ仲直りできそうなものだが・・・

チーコの家の近所なのだろうから怪我したら家に帰るとか、病院に行けばいいのに、なんで喫茶店？とおもわず岸本さんに言いたくなる私であった。自分の責任で手当てしたい気持ちはわかるが、すっげー怪我だったし病院に行ってくれよー(^^;)　まあ、気持ちはわからなくもないけど（？）いきなりデートに誘いやがって！（怒）　「村上の恋人」ということで、ちょっと興味もったんだろうなぁ。チーコのほうも村上さんだって優しいと思うが喧嘩してるときなんてそんなものか。

この岸本の登場で、逆に（出番が多かった）村上のほうがより人間臭く描かれていたように思う。

それにしてもチーコの笑顔が少なくて寂しい。村上の下宿へ様子を見に行ったときチラッと見せた嬉しそうな表情が良かった。

2000年に「ファミリー劇場」で放送されたときは、なぜかオープニングのタイトルバックが第9話のものと同じもの（水谷豊さん他、出演者がまったく同じ、殺陣の方の名前まで）が使われていて変だなと思っていましたが、2005年のチャンネルネコ版ではきちんと出演者があったものになっていました。編集間違いなのか、マスターが違うのか、修正したのかなんだかよくわかりません。

トンコのお弁当はやっぱりチーコのものより大きい(^^)　しかもチーコのおかずにまで箸を出していた！(^^;)

今更だが、確か村上は1年生だったと思う。キャプテンみたいだけどね。

☆挿入歌「年頃かしら」
サリーが自分をほっておいて山下と遊んでいると勘違いしたチーコは街をムキになって行くあてもなく歩き回る。今回も歌ってはなくBGMとなっていた。

「愛する人が、いるはずなのね♪」
心配して下宿にきてみたら村上たちはテレビを見て大騒ぎをしていると思ったチーコは、怒りのあまり電信柱に八つ当たりキック！

「いつまたどこで、会え・・・」
「キャー！！」
ここで岸本さんの自転車に轢かれる！

あってはいけない出会いだったのか・・？！

☆次回予告
「やることなすこと、ことごとくチグハグなチッチとサリー。チッチのせつない気持ちも知らないで振り向いてもくれないサリー。そんなチッチのクラスに素敵なカッコイイ先生が来ました。さあ大変！チッチの心は小船のように揺れ動きます。チッチとサリー、二人の恋はどこへ行ってしまうのでしょう。次回、小さな恋のものがたりをお楽しみに！」