| ドラマTOP | HOME

第8話「恋の夏休み」

市川森一 野崎貞夫 1972年8月26日
作品について出演者サブタイトル一覧

チーコのパパが酔ってご機嫌で帰ると、チーコがやっと宿題を始めたと聞いてさっそく部屋へ陣中見舞いをしようとする。しかし、チーコの部屋の前でパタッと足が止まった。なんと部屋の中から「サリー」という男と話しているらしいチーコの声が聞こえてきたのだ。そのサリーというのがチーコが好きな村上という大学生だと聞いて心配になったパパは様子を見にママと部屋へ行ってみると、確かにまたチーコの声が聞こえる。部屋を覗いてみるとチーコ以外誰もいない。窓が空いてる・・・逃げたのか? 心配でしょうがない二人だったが、とりあえず騒ぎ立てず様子をみようというパパだった。

翌朝、早くから起きてオニギリを作るチーコ。村上が学校でバスケの練習をしているから約束の差し入れをしようというのだ。心配するママの隙をついて抜け出すチーコ。家を出たとき、セミを見つけて「短い青春がんばろう」と心に誓うのだった・・・。学校へ行ってみるとサンドイッチを作ってきた村上のいとこのルミに先を越されてしまった。しかもそこへ演劇部のみんなも現れて村上の取り合いに。チーコはあきらめて、そこへ現れた山下の相談を聞くことにした。

山下の話ではなんとトンコと付き合うことになったらしい。もう二人は恋人同士なのだ。しかし、なかなか進展しないチーコと村上の仲を心配して、トンコはチーコに話せないでいるらしかった。トンコと会って「気にしないで」と告げるチーコ。プールに行こうというトンコたちを二人っきりにしてあげた帰り、街でばったり村上と演劇部の連中と会ってしまう。とっさに本屋で本を手にとって顔を隠すが見つかってしまい、しかも手にした本は「プレイボーイ」だったのでバカにされてしまう。村上に「みんなといっしょにプールに行かないか」と誘われるが、意地になってプールには行かないというチーコに、まわりは「デベソだから」とからかうのだった・・・

チーコが家へ帰って見るとセミはまだ鳴いていた・・・。

落ち込んでいたチーコは部屋で一人また空想の中でサリーと遊んでいた。また声が聞こえてきたので心配になったママとパパがこっそり部屋を覗いてみると、そこにはチーコしかいない。空想で遊んでいると知ったパパはチーコが不憫になり、いっそ、その村上を明日にでも家へ招待したらと提案する。

ママは、村上の帰りを待ち、家へきて「宿題を見てあげてくれ」と村上を誘った。村上が来ると知ったチーコは上へ下への大騒ぎで掃除を始めるのだった。「セミさん、今日はサリーが来てくれるんだって。う〜んと鳴いてね!」

そして道路で水撒きをしていたチーコは、やってきた村上にうっかり水をかけてしまう。家の中でパンツでうろつく村上にママも心配でたまらない。小さい頃のアルバムを見て「裸がかわいい」と言ってる二人に驚き、足がしびれて逃げ回ってる村上とじゃれあうチーコを見て一瞬勘違いしたり・・・。

楽しく過ごした二人は帰りにセミが死んでいるのを見つける。短く、そしてとても楽しかった夏休みを思いおこした二人はセミのお墓をいっしょに作ってあげるのだった。

----------------------------------
水のように
秋が流れてきた
明るく 
冷たく
秋が流れてきた
あなたと私の
まなざしのなかに
----------------------------------

 

セミが鳴いているのを見つけたチーコ。「短い命」「短い青春」。チーコもセミのように鳴きつづけよう!と心に決める。
「サリーサリーサリー!」(^-^)
トンコと山下さんは恋人同士になりました。

サリーが家へやってきた! 足が痺れて動けないサリーを親子でやっつける!?
心配性のママが今回は大活躍! しかし一方の村上はパンツを見られたりで散々です。

 

二人で仲良くセミのお墓を作ってあげる。

今回は「セミ」がキーポイントとなっていましたね! セミのお墓なんて、考えてみると高校生と大学生にしては子供っぽいと思いますが、これが「ちい恋」らしいシーンだと思います。
「短い夏」「短い命」「短い青春」。高3の素晴らしい夏を一生懸命、思いっきり過ごしたチーコでした。そして秋がやってくるんですね・・・

第8話は傑作揃いのこのドラマ内でも、実は私が大好きなお話でした。何か進展したかというとそうでもないんですが、とても暖かく、心に残るストーリーだと思います。

いやぁ、でもチッチが作った不恰好なオニギリ食べたいなぁ・・・!


アルバムに出てきたプールで遊ぶ子供の写真は本当にチッチ(友紀さん)のものかどうかは不明です。(^^;

しかし、村上も外でズボンを着替えなくてもいいと思うのですが。

 

☆挿入歌「恋愛時代」
サリーが家へ来ると知って大慌てで掃除を始めるチーコは幸せいっぱい!
(イントロがかっこいい曲です)

 

「イントロ部」
サリーが家に来るなんて! こうしちゃいられないと階段を駆け上がるチーコ。まずは自分のお部屋の掃除から!

「街をのがれて〜海を来て〜ふ〜たり〜は恋人ね!♪」
チーコの働きぶりに「毎日村上さんに来てもらおうか」と言うママ。

 

「愛した人には許したい〜檸檬が香るような口づけを〜♪」
調子に乗って道に水撒きをするが、その先には・・・!


☆次回予告
「男の子ってどうして不良っぽい女の子が好きなんだろう? サリーもやっぱりそうかしら? チッチの小さな胸はあれやこれや悩みに震えます。「よーし!私も不良になっちゃおう!」 さあ大変!チッチが女番長を夢見てしまいます! チッチの華麗なる変身。サリーに恋する気持ちを精一杯行動で示すチッチ。そんな可愛いチッチに、来週も応援してね!」