最終回「始めよければ終りよし」

1971年9月28日

夕食時もアツアツの二人。しかしそこへなにやら夢子のうめき声が聞こえてくる。 様子を見にいく二人だが、夢子はマンガのアイデアが浮かばなくて困っていたらしい。 夢子は二人にアイデアを出さなければ秘密をばらすと言い出した。しかたなくアイデアをいろいろ出すが結局夢子に馬鹿にされてしまう。不愉快になった二人は「プロならプロらしく自分で書いたらどうだ！」と怒って帰るが、それで侮辱されたと思った夢子はついに秘密をバラそうと決心する！

おかげで翌日二人は揃って寝不足。二人揃ってというのが不思議な生徒達に、なんとそこへ夢子が現れ秘密をバラそうとする。二人の静止を無視して「二人は結婚している！」とついに話してしまう夢子。だが、あまりに唐突な話のため誰も信じてくれない。夢子は男子ならと話すがやっぱり信じてはくれない。渋沢先生、海沼先生、そして小山さんも まったく信じてくれない。

夢子のあまりの必死な訴えや、しょんぼりして帰る夢子の様子を見て疑いを持ち始めるジュンとヨッコ。そう思えば怪しいことが多すぎると生徒たちは二人に詰め寄ると哲也と飛鳥はたまらず逃げ出す。隠れた二人が30分後に生物教室で待ち合わせることを立ち聞きした渋沢先生と海沼先生も怪しく思うのだった。

園長は授業中に生徒全員に逃げられてしかもずっこけて足をくじいてしまう。かけつけた哲也と飛鳥、小山先生は園長を病院へと運ぼうとしていると、二人の内緒の待ち合わせ場所に先回りした渋沢先生と海沼先生はお互いを間違えたままなんと実力行使に出てしまう。 クチビルを奪われてしまった渋沢先生はすっかりその気になってしまい、覚悟を決めた海沼先生と結ばれることに！！

入院することになった園長は実は今まで嘘をついていて本当は独身だった。哲也たちにあてられて小山さんの優しさに触れグラッときてしまう。いっぽう病室を後にする二人だが飛鳥がめまいを起こしてしまう。診察室前で飛鳥を心配する哲也の言葉を聞いてしまった小山さんも「やっぱり飛鳥さんのことを・・・」と知ってしまった。

家まで行った生徒達だがやはり夢子の言うことは信じられなかった。しかし、小山さんだけが夢子の言うことを信じたので夢子も一安心。小山さんは哲也を忘れて園長と結婚することに決めたところ、海沼先生と渋沢先生も結婚することにしたと園長に報告しにきた。

「夢子のことは信じられない」「高木先生は私たちの高木先生！」「あっちゃんは俺たちのあっちゃんだ！」と思い直した生徒たちは二人を探そうとする。飛鳥のめまいは疲労のためだったようだが、相変わらず怪しまれてると思っている飛鳥と哲也は駅前で生徒達に見つかってまた逃げ出す！　

坂の途中まで逃げてきて隠れる飛鳥たち。飛鳥があることを哲也に耳打ちすると哲也は大喜び！でも赤ちゃんではなくてさっき病院で500円札を見つけただけでした・・・。隠し事は気が重いから本当のことをみんなに話そうかと迷う飛鳥だが、哲也が「死ぬまで嘘をつきとおせば本当になる！」と隠し通すことに。再び生徒達に追いかけられ二人はまた走って逃げ出した・・・！

超ハイテンションでマンガのストーリーを考える飛鳥だったが・・

ついに秘密をバラそうとユメ子が学園に乗り込んできた！！

哲也＆飛鳥フォーエバー！！
というわけでついに感動の最終回。「え！？」というどんでん返しや「あら！？」という結末まで息を抜けません。 見終わった後の楽しかったという幸福感といっしょにもう見れないのかと思う寂しさが心に残る名作。ラストシーンに飛鳥のご挨拶ありで、何度見返しても感動してしまうのはそれまでの全53話が自分に与えてくれた幸せのひとときのおかげ。成績桜ヶ丘の夏の青空と「おわり」の文字が目にしみます。

マンガのアイデアを考える二人のテンションがなんだか異常です・・。たぶんホントにヨダレ出ちゃったんでしょうね・・！

最終的に二人の秘密を知ったのは小山さんだけということになりますが、おそらく渋沢先生や海沼先生もその後知ったのでは？と推察されます。二人のことを信じる！と飛鳥たちを追った生徒たちだが、勘違いしたまま二人は逃亡！というドタバタで終わったということになるのでしょうか。最初に見たときは怪しんだまま追いかけてるのかと思いましたが、夢子のいうことは信じない！といったあとのシーンで駅からいろは坂までおいかけることになりますので、もしかしたらジュンやケンイチたちは「二人を信じる」と言いたかったのかなぁとも思いました。でも二人で逃げてちゃやっぱろ怪しいですよね！

渋沢先生と海沼先生、園長と小山さんというビックリなカップルの誕生も大ドンデン返しだが、もっと重要なのが500円札事件。病院でめまいをおこした飛鳥。そして哲也に「いいこと教えてあげましょうか」と耳打ちすると哲也は「本当か！おめでとう！やったーっ！」と大喜び！ 誰もが最終回だから「妊娠か！？」って思ったはずのところ、飛鳥自身が視聴者に向かってそれを否定。実はポケットから500円札が出てきただけだった・・・。というオチ。飛鳥がめまいまでして伏線はったのにこのオチはいったい・・・　つまり、原作では赤ちゃんができてハッピーエンドで終わるそうですが、そうなるようにみせかけてドラマはそうはいかないというのがポイントなのでしょう。　私も「赤ちゃんができて二人は幸せ」とほのぼのして終わらなくて良かったと思っています。そうなったら本当に「おくさまは18歳」の世界は終わりです。これで、最後まで秘密を隠しとおすことを決意してドタバタと逃げ出す・・！　「私もがんばりますからね！」 の飛鳥の最後のセリフとともに、いつまでも飛鳥と哲也は永遠にあの世界に生きているんだなぁと思えるのです！！

まさかまさかの二人の結婚！　もったいないと思ったのは私だけか！？
オイオイと突っ込むしかなかった園長の独身。

「みなさん、長い間どうもありがとうございました。みなさんも元気でがんばってくださいね！私もがんばりますからね、さよならー！」

最初と最後はやはり　佐々木守脚本、湯浅憲明監督で締めらしい。

おいしいおいしいと食べてた哲也だが実は相変わらず飛鳥は料理が下手なのが判明（！？）。しかし、そこへ夢子のうめき声が聞こえてくるわけですが、道をはさんだ向かいの家から聞こえてくるわけでから相当デカイ声、ご近所さんも気づいたでしょう。

「今回で最終回。あと一回がんばって隠し通してくれ」と珍しく園長の楽屋オチのセリフに「がんばりマス！」と答えた二人でした。

あの病院はもちろんセットだと思うのですがどうも学校と区別がつかない作りになってます。廊下の窓のつくりなどが一緒でした。

めまいをおこした飛鳥を診る先生はなんかとってもスケベそうで我慢できません！！！！これだけが心残りです・・・！(^^；