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第45話「離婚しまーす」

長野洋 岡屋竜一

1971年8月3日

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放課後相変わらず女子生徒からモテモテの哲也だったがこの日はいつもと違い、海沼先生が重要な話があると言ってみんなを追い払ってしまった。親の決めた相手と結婚をおしつけられてしまった海沼先生は婚約者がいると嘘をついたが、今日これから父親が顔を見に出てくるというのだ。困った海沼先生はなんとか臨時で恋人を探していて、しかも自分の部屋があまりに汚いため勝手に哲也の家を新しい家だといってあるという。

その頃すでに高木家へ現れた海沼先生の父親は嘘とは知らずに息子の家だと思い込んで高木家にあがりこんでいた。しかも留守番をしていた飛鳥が「この家の主婦」と名乗ったため息子の嫁と思いこんでしまうのだった。しかも婚約でなくすでに結婚していると事情のわからない飛鳥の言葉から勘違いして怒り出してしまう。小山さんを仮の婚約者として連れてきた海沼と哲也だったが勘違いしたままのお父さんに合わせるため飛鳥を海沼先生の奥さん、小山さんを哲也の婚約者とすることにする。この家の嫁だと言い切ってしまった飛鳥もみんなの手前本当のことが言えない・・・!

当然家に泊まるつもりの海沼父。なんとか家から出そうと、「新婚家庭を邪魔しない」ということでなんとか哲也が海沼先生の下宿へ連れ出す。しかし夜中、残してきた飛鳥が不安になった哲也は様子を見にアパートを抜け出す。そして飛鳥を家へ(!?)送っていくために家へもどる。しかし、あてにしていた夢子が留守のためしかたなくホテルへいこう!と「抱き抱き」しているところを後をつけてきた海沼父に見られてしまう!

事態は園長先生を巻き込んでの騒動に。園長の機転で、実はすべてがお芝居であったので父親の前で離婚するお芝居を海沼先生にしろということになる。つまりこのまま結婚したことにされては困ると飛鳥が園長に相談し、父親の前で破談になるよう哲也と二人でお芝居して見せたのだということにしたのだった。結局お芝居の夫婦は、お芝居の離婚を宣言するのでした。

 

「つまり罪を憎んで人を憎まず!」
呼び出された園長はなんとかごまかそうと・・・。

いきなり訪ねてきた男に事情のわからぬ飛鳥は「この家の主婦だ」と言ってしまう。

夜中のいきなりの侵入者にビックリするニセ夫婦。すっとぼけた表情は海沼先生ならでは!


飛鳥は結婚したのに哲也の親にも会ったことないんでしょうか?(^^; 「こんなお父さんいたかなぁ」じゃないでしょ!

親に見合いの話をを断るために嘘の恋人をしたてるというのはもう使い古されたお話で、しかもこのドラマでも一回使ってるわけですが(第21話)、ストーリー的にはかなり練られていてよくできてるなぁと思います。でも勝手に家まで借りようとしていた海沼先生はマイナス100点。何でもきいてあげることが友情か?そうでないと話にならないのだが・・・。私はそういうことをとても気にしてしまうので、そんなことを忘れるくらいもう少しドタバタしてくれたら高得点だったのに!と思います。

あいかわらず夫婦であるという証拠はキスのようですね。抱き合うことを「抱き抱き」というのはオイオイとつっこみたくなるセリフですが、言い合う海沼先生と哲也の向こうで細かい演技をしている飛鳥にも注目!あれは「夢子さん」という合図なわけですね。私は哲也より先に気づきました!(^^)

夜中に呼び出された園長も災難ですが、そんなことでわざわざ来なければいけないのも「秘密」のせいか。園長の機転のおかげで今回もセーフ!

 


お父さんが訪れる前にしっかり女子高生が高木家の表札を盗むという小技もきいていました。いかにも「よくあること」みたいに。

14分頃、一人楽しむ海沼父をよそに顔を見合わせて困惑する哲也たち。最後にカメラに 向かって「なっ!」と呼びかける飛鳥がかわいいいです。「おくさま〜」の中ではまだ少ないカメラ目線でした。ドラマのなかで「テレビを見る」というシーンもこのドラマでは珍しいことですね。しかもあんなところにテレビが!?


☆次回予告あり
(ファミ劇再放送ではなかったが、NECOの放送、そしてLDには収録あり。)