第44話「隣りの男にご用心」

1971年7月27日

込み合ったバスの中で怪しい男といっしょになってしまった飛鳥。定期を落とした飛鳥はその痴漢か掏りみたいな男のせいかと勘違い。同じバス停で降りたその男と言い合いになってしまう。

家に帰った飛鳥はふと外を見るとさっきの怪しい男が家の前をウロウロしていた。いよいよ恐くなってきた飛鳥は帰った哲也に知らせて警戒することにした。すると夜になると悲鳴をあげて夢子が飛び込んできた。怪しい男がいるらしい。昼間飛鳥をつけねらっていた男かもしれないと、哲也は外へ出る。見事怪しい男を捕まえてみるとなんと夢子の幼馴染の三平だった！　三平は東京に半年前に来て地下鉄工事で働いていたが、大好きな夢子のマンガを見つけて合いに来たらしい。小さいころから夢子にいじめられていたようだがなんとそういう気の強い女性が好きというおかしな男だった。

夜遅く返すわけにもいかず三平と哲也が夢子の部屋に寝ることに。一晩中夢子への思いをきかされた哲也は寝不足で授業もめちゃくちゃだった。学園ではエミが高木先生を個人的な家庭教師にしようとしているということが噂になっていた。特定の生徒の家にはいけないと哲也は断っていたが・・・

一方、三平は夢子への思いを告げるがフラれてしまった。変わりにお嫁さんを探してあげると夢子は約束するが三平の夢は気の強いお嫁さんのいる女性上位な家庭らしい。 そこへ帰ってきた飛鳥が約束どおり来なかったクリーニング屋を怒鳴りつけてやる！ ぶっ飛ばしてやる！と凄んだのを見て三平はすっかり飛鳥にシビれてしまった。いきなり飛鳥にプロポーズする三平に大弱りの飛鳥。買い物にもついてきてしまう。

いっぽう哲也がバスを降りるとエミが待ち伏せしていた。来てくれないならこっちから哲也の家へ行くという。寝不足で疲れてるから勘弁してくれと言ってもエミはきかない。そこで、しつこくついてくる三平を振り切ろうとする飛鳥とバッタリ出会ってしまう！　飛鳥と対等に張り合うミエにすっかりシビレてしまった三平は今度エミを追い掛け回すことに！！　てっきり二人の秘密のことで気をつかってくれたと思った飛鳥だったが三平の変人ぶりは本物だった。エミを追いかけたはずだったがそこでもっと気の強い女、そう、渋沢先生を見つけて追い掛け回していたのだ！

怪しい男はなんと夢子の幼馴染の三平だった。しかし何やらおかしな性癖が・・・

ゲストに野呂圭介さん。不思議な方言がうまいです。元祖ドッキリカメラみたいなのにヘルメットかぶってプラカードを持って出演されてたような気がします。顔だけで「怪しい痴漢かスリ」と決め付けられてしまうかわいそうなお方でしたが、あのニヤリと笑う不気味なお顔は名演技としかいいようがないですね。

護身術を教えようとする哲也だったが見事に飛鳥に投げ飛ばされました。ずっこけた姿のまま「そのコツを忘れないように」と言う哲也が可笑しい。

最初のシーンで京王バスに乗っています（映って？）が、諏訪2丁目〜鶴川駅行きになってます。 これはその先に聖蹟桜ヶ丘があり、ちょうどTBSの緑山スタジオと桜ヶ丘の間にある路線のようです。

飛鳥たちを追い払う渋沢がベンチに並んで座る女生徒を見て「なんだ、記念写真のように並んで！」 と言ったセリフは台本には無かったのでは？と勝手に推測。上手いです！