第38話「PTAでーす」

1971年6月15日

本屋で財布をひったくられた飛鳥は友人たちと泥棒を追いかける。途中タクシーで逃げた泥棒を追いかけるためタカシと飛鳥は、後で事情を話せばいいと近くにあったバイクを使って追いかける。しかし、バイクの持ち主が「泥棒だ！」と警察に通報してしまう！　しかもバイクをアベックで二人乗りで街の中を乗り回していると目撃したPTAたちにも勘違いされてしまった。

通報をきいた警察に飛鳥たちは補導されてしまう。事情をきいた警察はなんとか許してくれるが翌日PTAが乗り込んでくる。飛鳥とタカシを退学にしろというのだ。 飛鳥たちをけむたがる渋沢先生とPTAは意気投合、一致団結してしまう。

飛鳥のかかえる問題は、PTAの役員会に出席する保護者がいないこと（哲也だから！）。 そこで夢子に保護者になってくれと頼むが、他の生徒や渋沢先生には顔を知られているため夢子は花野カオルというニューヨーク帰りの飛鳥の叔母に変装する。しかも夢子は事情を知っているため園長までもを脅迫して味方につける！

役員会では形勢が二転三転！　哲也との間に邪魔なテニス部の連中を告発して辞めさせようとする渋沢先生に対し、夢子（花野カオル）が反論で逆転する。 しかし、夢子の変装だと渋沢先生に見破られてしまう。開き直った夢子は、醜いオールドミスの先生やわからずやのPTAのことをマンガのネタにすると遠まわしに脅して逆転！人気漫画でそんなことを書かれてはまずいと渋沢先生やPTAの態度も一変！今回の事件は不問となった。

夢子に助けてもらった飛鳥と哲也はおかげで夢子にまた頭が上がらない。 日曜大工に掃除洗濯といいつけられても断る事ができない二人でした。

「まて〜ェ！」
財布を盗んだ犯人を追いかけるタカシと飛鳥。

夢子VS渋沢先生の本格対決！？　が中心のお話。
渋沢先生の逆転勝ちかと思わせて最後に開き直った夢子の勝ちでした。どうやら初対決からここまでは夢子のほうが一枚上手のようですね。(^^)

冒頭で「おくさまは18歳」のマンガ（このドラマの原作ですね！）を読むサチコ。なんとカラー掲載なんですね。当時はもう連載は終わっていたと思っていたのですが・・・。それにしてもこのあたりにもスタッフのお遊びというか余裕が感じられます。

しかし泥棒騒ぎにまきこまれて、「そんなばかな」なんていうあたりががなんだか普通の学園ドラマみたいでした。

花咲夢子の書く中学生、高校生に爆発的人気の漫画は「ずっこけ学園」。36話では「美しきサウスポー」という新作を書いていましたが、さすが売れっ子、2本書いてるんですね！　破廉恥マンガと言って生徒から渋沢先生がたくさんとりあげていますが、この「ずっこけ学園」が後でPTAと渋沢先生をやりこめる武器になるわけです。

泥棒をバイクで追いかける飛鳥とタカシのすぐ後を走って追いかけるヨッコ達が横切るのですが・・・いったいどういうスピードで走ってきたのでしょうねぇ。(^^；　バイクはいらないかも。　いくら事情が事情でバイクの持ち主（演技が・・・）と話がついたとしても、タカシは無免許なのだがよく許してもらえたものです。ちなみに当時は原付はノーヘルでもOK?

PTA会長の奥様が初登場です。9話ではビア樽呼ばわりされた元東京小町の奥さんですが、ビア樽には見えませんねぇ。(^^；　・・・と思ったら、9話では「春川さん」がPTA会長でしたが、ここでは「鬼沢さん」という女性になってます。こわそうな名前ですが、会長が交代したのかもしれません・・。

PTA役員会で夢子が「夢の中で誰かが私を呼んでるわ」と言っています。なんとこれは「なんたって18歳！」でのうつみみどりさんの名台詞「あら？誰かが私を呼んでいる・・」の原型か！？　

頭が悪くてよくわからないのですが夢子は花野カオルに化けたとき「飛鳥の姪」と言っています。「姪」で合ってるのでしょうか？逆のような気がします。一応ストーリーには「叔母」としておきましたが、こんな大事な問題（退学問題）なのに両親が来ないもはちょっと変です。飛鳥には架空の兄（＝哲也）がいることになっていますが両親のことはどうなっているのかの設定がありません。同居してるのか田舎にいるのかもう亡くなってるのか・・？？？　そういえばドラマ上の実在の家族についてもおばあちゃん以外の設定がありません。