第24話「フィアンセがいっぱい」

1974年3月12日

会社設立以来のお得意様の城南高校が修学旅行を断ってきた。お勝はカンカンだが、理由はしずかにあるという。しずかの話では担当の早川先生が田舎の許嫁と結婚させられるので大和撫子というフィアンセがいると嘘をついたらママが品定めに来ることになったのでニセのフィアンセになってくれと言い出したのだ。それを鉄槌を食らわせて帰ってきたしずかだったのだがそれが理由で旅行をキャンセルしてきたのだ。しずかの態度はもっともだが洋一は「仕事に大切なのは臨機応変だ」とそれぐらいの覚悟が必要だとしずかを叱る。洋一に言われ早川先生のニセフィアンセをひきうけることにしたしずかだったが・・・。

ママを上野駅まで迎えに行く二人。とにかく早川先生のママというのは厳しい人でさらに田舎の早川家の仕来り（男尊女卑）にうるさい！　３５秒の遅刻にも怒るは、荷物は嫁の持つものだとか、何かと張り合うしずかに怒りっぱなしだ。しかし「旅行はパー」と先生に言われると弱いしずかだった。

早川の家は散らかりっぱなし、掃除洗濯をいいつけられるは、食事は魚の頭と尻尾だけでオカワリはなしだのとおかしな仕来りをおしつけられるしずか。ついにはキレて会社に戻るが、なんと今回の仕事を決めないと社員全員の給料が出ないと出張中の社長から命令がくだってしまったのだ。むかえにきた早川先生に「ママに結婚すると言ってくれ」と頼まれ引き受けることに決めたしずか。

着物を着て文字通り大和撫子に変身したしずかは公園で先生のママに「結婚したい」と言い出してママはショック！しかしそこへ南や神田が現れて大混乱！！！　するとしずかはムキになって先生と飛び降り心中すると言い出す！駆けつけた洋一の心配する態度にちょっと嬉しくなったしずかだったがここはなさけないマザコン先生をなんとかしようと芝居を続ける！　しかし先生の性格を知り尽くしたママには通用せず「やってみろ！」とまで言われてしまい計画が狂う・・・。そしてはずみで二人はビルから足をふみはずして・・・

計画に失敗したしずかは会社を辞める決意をするが、すべてを知った先生のママによって旅行の契約は今後も継続となった。

しずかのフィアンセが3人も現れてしまったため、事態を収拾しようと飛び降り心中騒ぎを起こすがそれもお母さんにはお見通し！
しずか困った！

相変わらずのドタバタぶりが楽しめた1本(^^)　　かなり楽しめる傑作だったのではないでしょうか。（なんたってレベルまではもう一歩でしたが）　古臭い嫁の仕来りに苦労したり、フィアンセがいっぱい現れてしずかの奪い合いしたり、なんだかよくわからないけど心中したり、ねっ！

しかし・・・ストーリーをどうしてもそこへ持っていくため（まあ、よくある他人の嘘の嫁さんで苦労する）のデタラメな理由付けがなんだかふに落ちないうえにさらに「ありえない社長命令」が続くためになかなか素直に話に入れない部分もありました。不当な理由で仕事をキャンセルされる場合、他に対処もあるだろうに、しかもそれを洋一がしかるというのもおかしいし、給料を払わないという社長も信用できない。なぜしずかが気が変わって引き受けるかもよくわからない・・・。

歩き方だけ大和撫子？着物がとても似合う友紀ちゃん。(^ｰ^)　これだけでも見る価値あり。(^ｰ^)　さらに冒頭、喫茶店で「まぁ〜！お断りします！」と怒った友紀ちゃんのアップもまた良し(^-^)

洋一がしずかの手をとるシーンが2回。重要なシーンなのだが肝心の演技が・・・以下略。

あんなビニールシートごときで高層ビルから落ちる人間を助けられるわけがありません(^^；

今回も社長は不在。

いつも出てくるあの公園はいったいどこにあるのでしょう？？？