第16話「ずっこけ社員がやってきた」

1974年1月15日

社長からも新しく専務として入社した戸川勝子から改めて紹介があった。しかし社員からはすでに邪魔者扱いだが・・専務は何か企んでいる！？

仲良く外回りにでかけるしずかと洋一。そこを例によって出雲のおば様が後をつける。しずかを待ち伏せしていた南とつぼみ。つぼみにそそのかされて南もしずかにアタックを始めようとするがふとしたことからおば様と知り合う。そこへ神田さんが登場。つぼみは神田さんと話し、これは神田さんも姉を好きだと知って、「カメラマンの義妹になってモデルとして有名に！」と、応援するのを神田さんに乗り換える。いっぽう南はおば様と協力しあうことに。おば様も南がしずかとくっつけば邪魔者が減るという腹づもりだ。

しずかはいつものドジっぷりでお得意様をしくじり、商店街の団体旅行も不景気なためキャンセル。これはもう人員整理しかないというところまで追い込まれる社長だった。そこへ出雲のおば様が登場。なんと南を見習社員として紹介するという。社長も戸川もバックのコンツェルンのこともあり大歓迎だ！　

南の入社に反対のしずかは会社を飛び出す。洋一に会ったしずかは「会社を辞めるから一緒に・・・」と言い出すが洋一に反対されてしまう。洋一には訳があったのだが同意を得られないと知ったしずかはいじけてしまう。

会社で甘えた態度の南、戸川もチヤホヤするが洋一が先輩として叱りつける！しかし戸川は洋一をいじめてやろうとたくさんの仕事をいいつける。いっぽう落ち込んでるしずかをつぼみにハッパをかけられた神田さんがなぐさめる。「本当は君は北山君のことを一人の男性として愛してる」「そして彼も」と話す。自分でもわからなくなっていたしずかだったがやっぱり・・・。

神田さんにはげまされ俄然やる気になったしずか。会社に戻ると洋一が残業していた。洋一は海外研修の権利とともに3年間退社しないという契約を結んでいたのだが、それ以上に「嫌だから辞める」というのは「負け」だとしずかに話す。「私も辞めない！」と決心したしずかは「妹として兄貴のピンチを救うのは当然！」と洋一の残業を手伝うことにした。

仕事を辞めようかと悩むしずかを励ます神田。「君は北山君を好きなんだ」と指摘されて・・・　しかし「いい人」神田はこのまま「いいお兄さん」で終わってしまうのか・・？

お勝のポジションはほとんどお武さんと同じなわけで、特にまだ目立った活躍はみられないが、すでに話に溶け込んでる感じです。もって生まれた個性の差とでも言おうか、ボケはさすがに面白です。（「社長は売れ残ってるのではなく、行きそびれてるだけ」には笑いました！）最初からキャスティングされていたらまた違った雰囲気の作品になっていたかもしれません。

つぼみに会って名前を「秋元つぼみ」ときいたおば様は「秋元しずか」＝「にぎやか」と気づいたのですがそれほどの驚きもなく（？） なんか流された感じで(^^；　このドラマ唯一の「秘密」はこうしてどうでもいいことになってしまったのでした。

神田さんに言われて自分の気持ちに気づいたしずか。やはり、というか当然本命は洋一なのだが洋一もやっぱりしずかのことが・・・。というわけで早くもいい感じの二人だが、そんなしずかを見ていてなんとなく淋しさを感じてしまう私だった・・・。私もなんだか神田さんと同じ心境です。(^^；　妹のようにとか兄のように・・・なんか便利な言葉だがそんなのってホントはナシだよね・・・

南の入社をめぐっての社長の台詞、「女一匹細腕一代」（＝「新・細うで繁盛記」）、「ラブラブライバル雑居する」（＝当時はドラマ「雑居時代」と両方に出演されていた）、「あんたがたどこさと上京し」（＝「あんたがたどこさ」）、「顔で笑って心で泣いて」（＝「顔で笑って」）と、売れっ子の冨士さんが1973年に出演されたドラマのオンパレードでした！！

お得意様先でクシャミでパァになるのだが、その部屋には懐かしの家具調のテレビがとんでもないところに上げてありました。そっちのほうがよほど間抜けです。