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第21話「大魔術なのだ」

長野洋 岡屋竜一

1972年2月22日

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まどかは仕事で熱海へ一泊旅行へ行くことになってうかれていたが、島田先輩と、今回はなんと所長もガイドの勤務状態の視察のためにいっしょに行くことになったのだ。

バスは熱海に到着。今夜は「大マジック・ショー」も開かれるという。羽を伸ばそうするまどかだったが、そこは最近主任に似てきたという先輩といっしょでやはりそうはいかない。しかし、そこはさすがはまどか。隙をついてうまく先輩から逃げ出し、釣堀で手品が得意なおじさんに出会い、ボーリング場で境遇の似た少女と出会った。彼女は奇術の修行中だった。

夕食の時間、昼に出会ったおじさんとまた会った。おじさんはマジックショーをやってる宮沢天丼さんで昼間の少女(玉丼)の師匠、そしてなんと所長さんの軍隊時代の上官だったのだ。所長も軍隊時代は最低最悪の当番兵だったそうだ。

ビールを飲みすぎた島田先輩はすっかり酔っ払ってしまう。まどかはそんな先輩をほっておいて玉丼の様子を見に行く。ステージ裏でまどかは師匠に見つからないよう手品のセットに見を隠すが、それがステージにひっぱりだされてしまい、まどかが飛び出て大失敗!しかも酔っ払った島田先輩がまどかを探しにステージ裏に現れて舞台を台無しにしてしまう。

玉丼に怪我をさせてしまったまどかは私が代わりにとステージにたつが失敗ばかり。最後の見世物「胴の剣刺し」で逃げ回るまどかに大笑いしていた所長と島田先輩だったが、まどかが舞台に引きずり出し二人にも剣刺しの餌食に・・?!

帰りに玉丼から手錠の手品の道具をプレゼントされたまどかは島田先輩に試してみるが・・・やっぱり失敗!二人は離れられなくなってしまって同じバスに乗ることになってしまった。つまりもう一台のバスにはガイドがいない、そこでなんと所長がガイドの代わりをする羽目に・・!!

 

所長さんがなんとガイドに!?
(バスガイドの帽子が意外にカワイイ所長さんでした)

最低最悪トリオ、熱海へ行く。 3人のやりとりが絶妙。

手品の舞台に立つことになったまどか。タネがバレバレの大失敗なのに笑顔をふりまく (^o^)/
このあたりの演技は友紀さんならでは!


所長、島田花江、青山はるか、最低最悪3人衆の熱海への珍道中記といった感じ?(^^;いつもいっしょの卓丸もなし。で、3人のやりとりがとても楽しい。

所長の同行はガイドの勤務状態の視察という名目だが、まどかの説明口調がどこかわざとらしく聞こえるあたりから、まどかも相当いやなんだろう(^^; 仕事にかこつけた熱海旅行で息抜きとは・・・。「OH!ビューティフル、ワンダフル!」所長もニコヤカ、水筒もって遠足気分です。

なんと所長にも「こちら」が見えるらしい! 島田先輩には「誰かに覗かれてる気がする・・」ようだとのこと。ここへきて「誰と話してるんですか?」と逆手にとったギャグも連発です。

 


1972年では、19話でもそうでしたが、戦争の影をまだひきずっているのかまだ話題が出てきます。あの世代の人たちは戦争体験世代だからなのでしょう。

今から見る当時の手品は(あれが最先端とはいいませんが)いかにもタネが仕込んでありますというような道具ばかり登場します。まあ、役者さんがやるものですからあんなものですが、記憶の中の昭和の手品はあんな感じだったと思います。マリックさん以降の手品と比べると変わったなぁと感じました。しかし、練習もリハーサルもなしに舞台にたてるのはまどかしかいないでしょう(^^;

 

☆チャイナドレス風衣装で楽しいマジック(失敗ばかり)を披露するまどかが超最高!! 必見です!!

( ボーリング場での島田先輩の体を張ったギャグも見逃してはいけません。)

☆ロケ地・・・熱海、熱海後楽園ホテル(http://www.atamikorakuen.com/)