第15話「大脱走なのだ」

1972年1月11日

まどかと多恵は、浜名湖へ出張していた島田花江と小原鈴代が急病ということで急遽ピンチヒッターとして浜名湖へやってきた。

途中、おみやげ物屋さんに立ち寄った二人は逃げる泥棒と追いかける刑事とすれ違う。泥棒が指輪をおもちゃの指輪の中に隠すのだが、まどかがそれを偶然見つけておもちゃと同じ200円で購入！実は1000万ものダイヤだったのだ。刑事を振り切り売り場に戻った泥棒はオモチャの指輪を全部買い取り、妻の元へと向かうが本物が入ってないことに気づくと売り場の人から先にバスガイドが買っていったと情報を得る。

まどかたちがホテルにつくと島田先輩が登場。どうやら情報が間違っており病気なのは鈴代だけだった。多恵はさっそく先輩と仕事に出発。まどかは鈴代の看病のため部屋に行ってみるとなんと鈴代は仮病だったのだ。二人がうなぎを食べに出かけようとしているとそこへ例の泥棒の妻が「へんな男に追いかけられている」と入ってきた。女はまどかのつけている宝石に目をつけるがまどかたちは怪しい男たちから彼女を救うべくレジャーランドをいっしょに逃げ回る・・・！！！！

・・・結局、怪しい男たちが刑事で女とその亭主が泥棒だとわかったまどかたちは逮捕に協力。途中うなぎの養殖場で落としたダイヤの指輪もようやくありつけたまどかのうなぎ料理の中から出てきて一件落着！　警察に表彰されるまどかだったが誉められるのは慣れてない・・！？

ちょっと間抜けな刑事さん。なぜか途中で立場が逆転、まどかたちに追いかけられたりとギャグもあり。

お騒がせ泥棒夫婦。亭主の顔はとても悪い人に見えない（！）

騒動の発端となった指輪をみせつけるまどか。わざとらしいがわざとじゃないところがポイント。00円と思っているので1000円で売ってしまおうとするが・・。
友紀ちゃんもキレイだがバックに見える浜名湖もキレイ。

地方ロケでのドタバタ騒ぎはあまりストーリーなどはどうでもいいんですが（それでもよくできていますよねぇ）、今回もまた、かなりパターンにはまった内容で個人的には評価が低いお話であるが。だいたいああいうおいかけっこはドジな泥棒と間抜けな刑事と相場が決まっており、刑事は捕まえる気があるのかうたがいたくなるほどのろまだったりします。見終わってみるとなぜまどかたちが逃げるのか訳がわからず、多恵までもが巻き込まれてのドタバタ追いかけっこでした。なぜか逃げる方は施設の外へはなかなか逃げずにアトラクションを次々に乗り継ぐという逃げ方はまるで観光地を宣伝してるかのよう！？(^^；　まあ、まどかたちの楽しい演技さえ見てればこのドラマは全然OKなわけで（？）文字にして硬いこと言ってるとこのドラマは楽しめません。「じゃあ、またねぇ！」と軽く挨拶してしめるところがこのドラマのいいところ。

番組当初と違い、鈴代の面白キャラぶりが完全に定着してきました、彼女の大食い度も日増しにパワーアップしており、ステーキ3人前もペロリ。時が時なら大食い選手権に出られそうです（現在自粛中らしいですが・・・）。「女の子の部屋に、男が二人！」の大合唱も小学生レベル？でこれがまた楽しい。

ちなみに花江先輩はロケに来ているようなのだがこれといって出番がない・・・！

サブタイトルは「大脱走」とまるでハリウッド映画のようだが中身は「脱走」でなく「逃亡」。

泥棒夫婦の亭主のルックスはとても1000万の宝石（当時としては高いだろう！）を盗む泥棒には見えず、「ドジな泥棒」というのが一目でわかるチンピラファッションです。刑事もまた一目でわかる「七人の刑事」スタイルなのです。

｢追われてるの」と女が入ってきたとき｢男の人でしょ？」と聞いてるまどかの手つきは「ネクタイ」を表しています。舞台っぽい細かい演技だ・・・

番組中の「黄色いサクランボ」も必見。見物人多し。

☆ロケ地・・・浜名湖　71年に開業したばかりのホテル寸座ビラージ