第6話「お金儲けは楽じゃない」

1971年11月9日

ある日いつものようにマイク片手にお客様に説明していると、まったく話を聞かず海外旅行ばかりしているグループが乗車していた。しかも彼女たちはうるさいから黙っていろと言う。さすがにまどかも頭に血が上ってやりきれない・・！またその後のお客様の仲にもヨーロッパに旅行したことを鼻にかけるものがいるは、食事中も海外旅行を自慢げに話しするOLと出くわしたりとまどかの周りはブームの海外旅行の話題でいっぱいだった。

海外旅行を自慢する人にもむかつくがやっぱり羨ましいまどかは国際線スチュワーデスの矢沢先輩に相談に行く。しかしどこへ行くにも数十万以上もかかるわけだがまどかの社内預金は1800円。パパにお金を出してもらいなさいという先輩に自分の稼いだお金で行きたいと宣言。

まどかはお金を貯めようと決心しているとそこへバーゲンから帰ってきたみんなが舶来品の靴をみせびらかす。翌日の朝まどかは汚れて磨り減った靴を主任に注意されるがまどかはお金を貯めると決心したばかり。バーゲンにとびついて小さいサイズの靴を買った島田先輩に「半値で買ってあげる」と金の亡者ぶりだ。

「塵も積もれば山となる」の精神で卓丸のタバコのお使いを買って出るまどかだったが途中一攫千金をねらってパチンコに挑戦するがあえなく討ち死に。さらに卓丸のススメでナケナシの1000円を競馬の穴馬につっこむが敗退・・・。

アルバイトを探していたまどかは歌手の新人オーディションの募集広告を見つける。副賞は推薦者とハワイ旅行にご招待なのだ！歌が好きな明美をひき連れて乗り込むが土壇場になって気の小さい明美は緊張から逃げ出してしまう・・。しかも会場のテレビ局で皆川竜二とパパとニアミス！慌てて逃げ出すまどか！追いかける竜二！

オーディションに失敗した明美とまどかはお団子のヤケ食い。注文を追加したまどかはなんと20皿目で、記念の一周旅行へご招待となった！しかし行き先は毎日行ってる「東京一周」だった・・・！

「よ〜し、勝負！！」
卓丸にそそのかされ貴重な1000円を競馬の穴につぎ込むまどか。
（お札が懐かしい！）

定食屋で昼食をとるまどかと卓丸。海外旅行の話にひかれるまどかに「行きたいんだろ？」と卓丸。

「アナタノシャナイヨキンハ1,800エンデス」
現実は厳しいのだ。

まどかの預金は1800円。競馬で失敗したのは1000円だったからかなり厳しいことは間違いない。羽田への電車代、明美におごったコーラ代・・・。大変です。ところでまどかは蒸発して海外へ旅行に出かけたことになっています。しかも資金面で家族が心配していないところをみると家出前は貯金が世界一周旅行が可能な、それも一年間遊んで暮らせるほどの額（海外旅行がステータスだった当時で）あったのではないかと想像できませんか？　さすが財閥令嬢。しかし家出したとたんのこのギャップ。自分の稼いだお金で旅行に行きたいと語ったまどかはやっぱり成長しているわけで、矢沢先輩でなくてもほめてあげましょう。

直接つながらない場面転換のところを関連したようなセリフでつなぐ定番の手法も効果的に使われています。シリーズの得意技ですね。

浜田光夫さんのトボけた演技も光ります。個人的には昔の青春スターのイメージ（それもあまりよくは無い・・）が強かったのですが数年前にこのドラマを見直して以来イメージが変わりました。他、このシリーズや特撮モノなど出演していますがここでの演技が一番好きです。まどかを見つけるときの演技は爆笑の連続でしたぁ！

牛丼（たぶん）を食べてるまどかがイイ！(^^)なぜかよくわかんないけどイイ！海外旅行の話をうらやましそうに（舌をチョロチョロっとするところも！）しているところもイイ！

オーディション会場で136番目だと順番を数えるまどかだが、明美はしっかり番号を書いたカードを持っていた。あれはギャグだったのだろうか？

東京の店で「東京一周ご招待」というのもどうかと思いますけど（細かいところにつっこみすぎだが）あの規模のお店で海外ご招待はなくてもせめて温泉とか・・ねぇ。